ペットねこ 2020.04.15 一期一会 一期一会という言葉がありますが、私にもそのような出会いがありました。勿論猫なんですけどね。犬派、猫派どころか、動物を飼うことにすら関心がなくなった私を、猫派に変えてくれました。 二十年ほど前 高校生となり最初の冬休み、終業式を終え帰宅中の事でした。駅を降り、いつもの帰り道に出た私は「少し帰り道を変えよう」そう思い道を曲がり住宅街の中に入っていきました。というのも、冬休みに入り引っ越しで町を離れることが決まっていたので、「最後だしなぁ」と感傷的な気分で遠回りをすることに決めたのでした。携帯電話が普及する前の話、中学時代の友人とは疎遠になっていたので、誰かしら合わないだろうか、そんなことを考えながらの帰路です。結局誰とも会わないまま、住宅街中ごろにある公園に差し掛かかったころ、「にゃーん」と猫の鳴き声がし、振り返ると子猫がヨチヨチこちらへ歩いてきていました。その当時の私は猫に興味も関心もなく、「みすぼらしい猫だなぁ」とか「面倒だなぁ」というのが正直な感想で、飼うなど思いつきもしませんでした。「おやまぁ」不意に、どこから現れたのか近所の小母さんと思しき人物が子猫を抱き上げ「あら、良い毛並み、良い猫よ。持ってお帰り」(というふうなことを言って)私に押し付けて去っていきました。私はというと(…いや、毛並みが良いとはお世辞にも言えないし、基本は黒の毛だがまばらで白が混じり恐らく雑種、そもそも、良い猫なら小母さんが持って帰ればよいのでは?)と押し付けられたことに腹が立ち、却って置き去りにすることに決めました。公園のベンチに子猫を下ろして、「ごめんね」と一言伝えて全力疾走。住宅街を抜け、区を分ける橋で振り返り、子猫がついてきていないことを確認し、橋を渡って家に帰りました。 その夜 その日の夜。夜勤でありながら翌日引越しをするという父を見送り、妹と「大丈夫なのかねぇ」などと言いながら引越しの仕上げを行っていました。夜も更け、さぁ寝ようかという時、何か声がすると妹が言ってきます。勘の悪い私は、玄関を出てようやく猫の鳴き声に気が付きました。家を隔てるブロック塀の向こう側、みすぼらしい子猫が蹲って鳴いていました。 結局拾いました 今ではもう天寿を全うしたその猫は、私の価値観を変えてくれました。猫ってかわいいですね。 karakaraをフォローする karakara

ペットねこ 2020.04.14 にゃんがーどの記事を書きました。 さて、先日ねこ専用脱走防止扉【にゃんがーど】についての記事を書かかせてもらいました。最近は室内飼育が、ほぼ標準的な考え方と言えるようで、【にゃんがーど】は時代に合ったアイテムと言えそうですね。 田舎に住んでます 私が住んでいる場所は、所謂田舎にあたるのですが、こちらでも猫の飼育は室内が標準となっているようです。都会に比べれば、交通量は少ないのですがやはり車は走っていますし、自然の野生動物といった存在も多く生息しています。また、農家の方などが害獣対策として、罠などを設置している場合があります。ですから、今家で飼っている猫はほとんど外に出たことがありません。もうだいぶ大きくなっていますので、小さなころほど外へ出ようとはしませんが、それでも、窓から外を眺めるのが好きですし、何かの拍子に外に出ようと行動を起こしています。「だめだよー」と押し返すのはいつもの流れ。 三十年ほど前の話 昔からどちらかというと猫との縁がある私、もう名前も忘れてしまいましたが、私が最初に飼った猫たちについて、記してみようかと思います。 私の父は魚釣りが趣味で、よく釣りに行っていました。昼間であれば家族皆で行ったりすることもあるのですが、夜釣りとなると小学生に成るか成らないかの私や妹は、留守番でした。その日、誰よりも早く目が覚めた私はみんなが寝ている中じっとしているのが退屈で、外へ出ようと玄関に向かっていました。何気なく途中にある応接室を眺めると…、見慣れぬ大きな段ボールが、好奇心に刈られて覗いて見ると二匹の子猫。これが私が飼った初めての猫との出会いでした。 二匹の子猫 父が釣りに出掛けた途中に、拾った猫たちでした。片方は真っ白な猫で、もう片方は黒…いや濃いめの灰色をしていたように思い出されます。先述したように名前ももう覚えていない朧気な記憶です。今でもそうなのですが、私は小さな子供や小動物と関わるのを苦手としています。単純にどう接してよいか分かりませんし、泣かせたりケガさせたりしてしまうかもしれないという不安からですね。その二匹の子猫に対してもやはりそうで、可愛いので近くまで寄っていくのですが、撫でたり抱っこしたりはあまりしていませんでした。それでも、数日もすればお互い馴れるもので、二匹とも何のかんの近くまで来てくれるようになっていました。白い子猫は気が強く余り人に懐かないタイプで、灰色の子猫は人懐っこく愛嬌があるタイプ。全然性格が違うのをユニークに思ってたことを思い出します。 それからまた、1~2ヶ月程立ったある日、その日はとても良い天気で、私は家の縁側に腰かけ庭で遊ぶ二匹の子猫を眺めていました。「ダッ!!」突然目の前を何かが走り抜け、灰色の子猫を咥え塀を飛び越えていってしまいました。私は茫然とその場を見ていました。それが、灰色の子猫を見た最後の記憶です。その後、私たち家族は引っ越したのですが、いつの間にか白い子猫も姿を消し野良猫になっていました。後にお隣に住んでいた小母さんが、たまに餌をあげてくれていたこと、そして車に轢かれたことを教えてくれました。 これが、私が最初に飼った猫たちの話です。もう何十年も前の話ですが、ふとした時に思い起こされるエピソードです。 karakaraをフォローする karakara