君が触れたら、 た、た、ただの花さえ笑って宙に咲け 君に倣って、て、照れるまま座って バスの最終時刻 オーバー いつもの通りバス亭で、 君はサイダーを持っていた。 それだって様になってるなあ。 しがない物書きであった僕はその風景を描いていた。 隣に座る間も無く消えた。バスが走っていく。 書いて書いてようやく得たものが 妬みとか蔑みとか! なんかもう忘れたい 君が触れたら、 た、た、ただの花さえ笑って宙に咲け 君が登って、て、 照れる雲も赤らんで飛んでいく 君がいるなら、 た、た、退屈な日々も何てことはないけど 君がいた騒々しい夏もさよなら […]