君が出て行った去年から 花が初めて咲いたんだ ヒヤシンス ヒヤシンス ヒヤシンス (ベランダの片隅のあの鉢植えに) ヒヤシンス ヒヤシンス ヒヤシンス (君の大事なものをこっそり植えたんだね) その時は気づかずにいたけど(答えは土の中) 涙 堪え 春を待っていたのか (真っ赤な)花びらたち 君の言葉は Flower Flower Flower ああ ああ (どれだけ言っても伝わらない) (大人にならなきゃ理解しない) (愛しているから無理はしない) (君とか僕のせいにしない) (どんな季節も永遠じゃない) (いつしか芽が出たヒヤシンス) (心が叫んでいるようで) […]

好きと言ったのは嘘だ なぜか口が勝手に動いただけ 僕じゃないよ 仲間たちと遊んだ帰り たまたま方向が同じだっただけ 僕たちは並んで歩いて 馬鹿話で盛り上がって 三叉路に来た 右は君ん家 左は僕ん家 そして真っ直ぐは恋人への道 急に 好きって言葉が口に出た 自分でも理由がわからない じゃあねって言って 手を振った 別れ際の瞬間 まるで好きって聴こえたような… 誰も言っていないよ 聞き間違い 風の音だ 驚いたように僕を見つめて 黙ってしまうのは ねえ勘弁してよ 気まずさを何とかしなくちゃ どうしたのってとぼけながら 逃げ切ろうとした […]